2011年1月29日土曜日

夢の話

先日の霧島の噴火で、宮崎にも噴煙が降っているようなので、
宮崎の母に電話を入れてみた。
すると、灰の話はそっちのけ、とにかく4時頃から何度も
窓ガラスがガタガタと音を立てて、気持ちが悪いのだそうだ。
地震かと思ったものの、電気も家具も自分も揺れてない。
窓だけがガタガタと凄い音を立てるのだと、少々興奮気味。
直下型の縦揺れ地震を心配しているようだ。

まあ〜縦揺れの地震の場合、その後大きな地震がど〜んと
くるのだろうけれど、それも無い、だとすればそれは
ポルターガイスト、心霊現象だよ〜!などと茶化す私に、
母が「心霊現象って言えばさ〜。いやあ〜これ言っていいのかなあ〜」
「下手に言うと変に思われそうなんだけど......。」
気になって聞いてみると、

1週間程前、水道料金の請求書が届いたのだそうだ。
払い込み金額を見れば、3658円。
いつもより半分近くも少ない請求金額に、あれ?おかしいなと
思いつつも払込書をいつもの場所になおしたそうだ。
(なんで銀行引き落としにしないのよ!と内心思ったが....。)

そして数日後、さあ、今日は出かけるし水道代を払ってこよう!と
払込書を探したが、いくら探しても出て来ない。変ねえ〜。
家中、思い当たる場所を探しまわるが見つからない。
そうして探す事数日間、最後には請求書が来た事自体が夢だったんじゃ
ないかと思えたそうだ。でも、いつもより安い請求金額だった事も印象的だったので、
夢ってことはないんだろうけど......。
狐につままれたような気分で探しまわった数日後。
水道局から水道代の請求書が届いた。
その請求金額を見て、腰が抜けそうになった。

そう、先日来たと思って探してまわった請求金額3658円。
やはりあれは夢だったのである。

その不思議な体験を理解出来ず、とにかく怖がる母は、その後も
行った事も無い場所に、ご近所さんに誘われていくという不思議な夢をみて、
それがまた現実に起こるんじゃないかと心配している。

そんな母に宝くじを買ってみろだの、もっとその能力を上げてみろだのと
茶化す私。
でも、内心ちょっと心配です。正夢?それとも痴呆なんじゃあるまいか?
翌日も電話をすると、普通に話をするので、痴呆でもなさそうだけれど。

誰もが夢を通して不思議な体験をした事はあるだろう。
旅先で、夢とそっくりの風景を目にしたり...。

宮崎で一人暮らしをしていた頃、両親は大阪の吹田市に住んでいて、祖母も大阪の叔父の家に住んでいた。大阪に行く数年前まではずっと我が家に祖母は同居していたが、うちは転勤族だった為、祖母には大変だろうという事で大阪の叔父の家に同居する事になったのだ。

一人暮らしを初めて数年経ったある日の明け方、不思議な夢を見た。
初めて祖母の夢を見たのである。
じ〜っとこちらを見る祖母。「おばあちゃん? どうしたと〜?」と聞くが、
祖母は何も言わずに、ちょっと離れた場所からこちらを見ている。
「おばあちゃん?どうしたの?」と言おうとしたら、電話の音で目が覚めた。
朝の6時過ぎ、母からの電話だった。
寝ぼけながら「はいは〜い、何?朝っぱらから〜」と出ると、
母が「今日の飛行機でこっちに来なさい!お婆ちゃんがなくなったのよ!」

何の事だか理解するのに時間がかかった。だって今、おばあちゃんが.....。
そう思った時、もしかして、私に会いに来てくれたんだろうか.....。
人が最後に会いに来るってこういう事?そんな事が頭の中でぐるぐるまわっていた。
何とも不思議な気持ちで大阪に向かった。
そして冷たくなった祖母の傍に座っていると、叔父が最後の祖母の様子を教えてくれた。
大阪の叔父の家に移ってからというもの、ずっと叔父の家族を私の家族の名前で
呼んでいたそうだ。
特に私の名前を最後まで呼んでいたのだと......。
最後に何を伝えたかったんだろう。ただ、顔を見に来てくれたんだろうか。
そうして思い返すと、不思議で説明のつかない事って、結構あるものである。



0 件のコメント: