2011年8月24日水曜日

先物って.......

先日アップした本を読みながら、
就職して間もない頃の事を思い出した。
その会社は海外路線だけを扱う旅行会社で、
社長も30代、スタッフ数名の楽しい会社だった。
私は営業担当だったのだけれど、ある時経理担当の
男性が体調不良で長期休暇を取り不在となった。
すると社長が「おい、いい勉強になるぞ。経理やってみろ」
貸し方、借り方なんて言葉も初めての人間です。
「出来るのかしらね〜」と思いながらも
経理の席につきました。

書きながらも意味の理解出来ない帳簿。
請求書の山。
通帳の管理。
支払い業務。
大変な仕事だなあ〜早く帰ってきてくれないかなあ〜〜。
などと心でぼやいている時に見つけた1枚の請求書。
聞いた事のない会社名です
「ん?何の請求書〜〜? 品名    大  豆」
は?大豆?

旅行会社に大豆の請求書? 
それも請求金額200万......え〜!!??200万〜〜!?

思わず、社内を隅々まで見て回りました。
200万分の大豆の袋が大量に置いてあるはずだと。
或いは俵が......。(んなわけないんですけど、思わずイメージが浮かんで)


何度も請求先を確認したけど、やっぱり社長宛。
何?納豆でも作るんかな.....。旅行会社で納豆作って売るんかな?

肝心の社長は不在、大豆の事が頭から離れない。
200万円分の大豆............
そこへ同じく営業の男性が帰ってきた。
早速、「あの.....ちょっと....いいですか?」
「大豆って、どっかに大量に置いてあります?」
「は?」
「いや、大きな袋の大豆って見ました?」
「い〜〜や〜な、なんで?(笑)」

実はこれこれ、こういうわけでと説明すると
突然、もの凄い大声で爆笑し始めた。
腹を抱えて笑うとはこういう事かと思う程に
笑われた。
「おまえ、それって先物やろ〜!」
先物 これまた初めて聞く言葉。なに?さきものって。
すると先物とは何ぞやを、えらく詳しく教えてくれた。
彼はこの旅行会社に入る前、国内トップの
某証券会社の営業だったんですね。
これまた詳しい訳です。

実態の無いモノに高額なお金を投資して
その変動を予測する。
そんな世界があったという事を知った1日でした。
この時代の取引はまだかわいいものだったんだろうな〜。
今では人間には手に負えない世界となりつつあるのだそうです。
コンピューターは便利に使うのはいいけれど、
それに振り回されるのはごめんです。
発展すれば良いってもんじゃ〜ないよね。

大豆は畑で穫るのが一番さ(苦笑)

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